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プロフェッショナル『楽天会長 三木谷浩史に密着』の感想!

楽天の社長として有名な実業家 三木谷浩史氏が2019年2月25日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演した。

放送内容と感想を紹介する。

2か月の密着ということで、普段見ることができない楽天本社の内部を見ることができた。

さすが日本有数のIT企業ということでオフィスも非常にきれいでなおかつ楽天のイメージカラーである赤が床に採用していた。

三木谷氏が行うほとんどの仕事が意思決定で、分刻みのスケジュールで1日に10件以上のミーティングに顔を出して判断を下していた。

楽天は社内公用語が英語と公言しているように、社内のメンバーの顔触れを見ても三木谷氏が参加するミーティングに出席している人は外国の方が多かった。実際に三木谷氏もスピーチをするとき、打ち合わせの場で意見をするときも英語で話してた。マネージャーと話をするときは日本語で話をしていたので、扱いやすいのは日本語のようだ。

週に1回のBAD NEWS MEETING

他の企業でも採用しているかもしれないが、週に1回のBAD NEWS MEETINGを実施していることが新鮮に映った。

嫌なことは隠したくなるのが人間の心理。あえて嫌なニュースや課題点を報告する場を設け、報告させる会は企業の大小に問わず必要なことだと思った。

個人レベルでも週に1回自分の行動の問題点や課題を明らかにし、改善策を考え実行に移すのは必要なことだ。

尊敬する人は経済学者である父

「尊敬する人間は?」と聞かれ、少し考えた後に経済学者の父の名前を挙げていた。

経済学者の父の教えに多分に影響を受けた三木谷氏は小学生時代の作文に以下のように記している。

「人生の価値は死ぬときにどれだけ後悔が少ないかだと思う」小学生ながらに大人の多くがわかっていないようなことを書けていることに驚く。

楽天の企業理念にも父親からもらった言葉を採用しており、「大義名分」「品性高潔」「新年不抜」「一致団結」これらの言葉を楽天のブランドコンセプトとし、社員の行動規範にしている。

運命を変えた阪神淡路大震災

三木谷氏は、一橋大学を卒業後、銀行(現みずほ銀行)に就職。1995年阪神淡路大震災で尊敬していた親族を亡くす。このことをきっかけに「人生は有限。やりたいことやるしかない」と起業を決意。

自身と後輩の本城史の2名で起業活動をスタートした。

0の状態からいかにして今の楽天が出来上がったかまでは、放送されていないので詳しく知りたい人は三木谷氏の本を読むといいだろう。読むとより理解を深められる。

演出として謎が残る「サシ飲み」

『プロフェッショナル 仕事の流儀』の番組内企画で「サシ飲み」というものがあった。

三木谷氏と番組スタッフ(密着取材していた若い女性)が、番組が用意した黒基調のお洒落なセットでお酒を交しながらより深い話をするというコンセプトだろう。

ところがインタビュアーのスタッフの質問が浅く、三木谷氏の本音を聞き出せていないように思えた。

予め質問を準備しているとは思えないような質問の連続だった。番組としてあの場面だけ浮いているような感じがした、

1分1秒刻みのスケジュールで生きている三木谷氏には少し失礼なように感じた。

様々な分野の最高峰の人と会談

アメリカの広告業界3位の会長やアパレルの重鎮の方と直接会い、聞きたいことを聞く姿が印象に残った。

IT化が進んだ今、ビデオ通話など遠隔でも会話しようと思えばできる環境ながら直接会い、生の声を聞きに行くというのは①リアルに会うことでしか掴めない生情報②相手との関係性の構築の2点の理由から直接会いに行っていると考察。

自分の肩書き関係なしに業界のトップに会いに行くのは極めて重要なこと。

考えに考え抜く

移動中の車の中でも常に考え事をし、スタッフの「今いいですか?」と声をかけられても、「ちょっと待って」と思考を続ける。1代で大きな会社のトップになる人間は考えに考え抜いているのだと感心させられた。

取材の別の場面では「頭使うのが自分の仕事ですから」と笑いながら話しており、経営者として最高責任者として誰よりも考え抜いている姿を見せつけられた。

問題が起きればトップ自らが現地に

携帯電話事業の基地局の設置の遅延が社内の問題として上がっているとすぐさま三木谷氏は、現地に赴いた。

基地局の屋上にヘルメット姿で現れた三木谷氏は、基地局の作業工程の写真撮影の工程が掛かりすぎていると言及。写真を70枚近く撮る現在の工程からビデオ撮影にすれば5分で済むと言い、現地責任者も「そのアイデアは斬新です」とすぐさま採用していた。

問題が起きている現場はトップが行けば問題が早く解決することを肌感覚でわかっているのだろう。

その後も、基地局担当の部門を三木谷氏と同じフロアにすぐさま引っ越しさせた。

この辺りの実行力とスピードが問題を解決するにあたり重要なファクターのようだ。

スピード!スピード!スピード!

三木谷氏はとにかく時間に対して厳密だった。会議資料の配布が遅れているスタッフに対して激を飛ばし、「こういうのはすぐやろう!」と促していた。

三木谷氏にとって楽天にとって仕事において重要なのが『スピード』なのだと言う。

新規着業を立ち上げるにあたってちんたらやっていたら何も始まらない。とにかく始めてみて、間違っていたらすぐ軌道修正する。このスピード感がないと今の楽天はないのだと思った。

プロフェッショナルとは

番組最後の質問三木谷氏にとって「プロフェッショナルとは?」という問いに対して「仕事が趣味な人。情熱を持って仕事に取り組む人」と答えた。

仕事の現場の密着だった為か、24時間365日仕事のことを考えているように見えたが、休日何をしているかや趣味は何かその辺も視聴者の立場からすると見てみたかった。

いまやECモールに留まらず、金融や旅行サービス、また東北楽天イーグルスやヴィッセル神戸の運営など多岐にわたって活躍する巨大カンパニー楽天。その楽天を立ち上げ牽引し続ける男の素顔を垣間見ることができた。

GAHAへの危機感

取材中米国のGAFAに日本企業が対抗できなくなってしまう危機感も口にしていたので、この辺を深掘りしてほしかった。日本企業が今後GAFAに負けないためにどのように世界で戦うかべきかを知りたかった。

三木谷氏書籍紹介

最後に、三木谷氏の考えをより一層深めたい方向けに三木谷氏の書籍を厳選して3冊だけ紹介する。

最初に紹介するのは成功のコンセプト。幻冬舎文庫出版。amazonのレビューも多く、三木谷氏のこれまでの歩みや創業秘話を知りたい方はまずこれを読むといいだろう。

楽天の成功要因やいかにして楽天がこれまでの企業になったかがつぶさに書かれている。

2020/3/1現在amazonで550円で買えるので迷ったら買った方がいい金額である。間違いなく元は取れる。

この本は三木谷氏の考えが良く出ている書籍だ。「成長し続けるには常に今までの成功を捨て去り常識を捨てないといけない」そういったことが事細かに書かれている。

三木谷氏の内面が他の本に比べて強烈に出ているので、三木谷氏の考えが知りたければこの本をお勧めする。

最後に紹介するのは『成功の法則92ヶ条』だ。『成功のコンセプト』と一部重複するが、三木谷氏の大切にしている考え方が体系化され分類されているので非常に読みやすい。

自身の行動に三木谷氏の考え方を取り入れたい方にはこの本を読むのも悪くない。

以上、3冊を紹介した。

ディスカウントもあり、3冊買って2000円弱なのでプロフェッショナルを見て面白いと思った人は即購入をおススメする。

自分がやりたいことは他人・他社もやりたいこと。その成功を分けるのがやり切る情熱と誰にも負けないスピードだと再認識した。

また、迷ったときは今回のプロフェッショナル見直したいと思った。最後までお読みいただきありがとうございます。