【感想】全日本テニス選手権2019の1回戦を観戦!今村選手の力強いフォアハンド炸裂!

どーも!ペンギンです。
2019年10月26日から本戦が始まりました『三菱 全日本テニス選手権94th』の1回戦を観戦してきました。
ショーコート1で行われた慶應大学の今村昌倫選手と早稲田大学の白石光選手の試合。
それからその後センターコートで行われた関西大学の山尾玲貴選手と東山高校の藤原智也選手の試合計2試合を観戦しました。
全日本テニス選手権2019男子シングルスの展望は下記で読めます。

今村選手vs白石選手
まず最初に観戦したのが今村昌倫選手(慶応義塾大学3年)との白石光選手(早稲田大学1年)の対戦です。
今村選手は慶応義塾大学のエースとして大学テニス界では早稲田大学の島袋将選手と並んで大学トップクラスの選手として有名な選手です。テニスの強豪清風高校を卒業後、慶応義塾大学に入学。2年時には全国タイトルでもあるインカレで悲願の日本一に輝く。
プレースタイルは威力抜群のフォアハンドで試合を優位に進めるストローク型の選手です。
一方早稲田大学の白石選手は早稲田大学入学直後から団体戦でS2を任されるなど早稲田大学のスーパールーキーです。
また白石選手は高校時代の千葉の秀明八千代高等学校3年時にインターハイで団体・個人単複で3冠を記録(史上19人目)するなど学生テニスを代表する選手です。
プレースタイルはカウンターパンチャー型で、どんな相手にも柔軟に対応し粘り強く戦うことができる穴のないプレースタイルが特徴です。
今村選手のハードヒットVS白石選手のどんなボールもしつこく返す粘りどちらが勝つか非常に楽しみでした。
事前予想では今村選手の方が学年が上である分今村選手が有利かなと思ってました。
試合は序盤から今村選手優勢で展開
第一セットから今村選手がラリー戦でリードを広げ一気に5-1までリードを広げました。
この日の今村選手は非常にリラックスしていてフォアハンドのクロスが特に冴えていて白石選手が比較的早く構えていても食い込まれてしまうくらい強力なフォアハンドでした。
対する白石選手も第1セットの後半、ネットプレーを増やしたり、あえて緩いリターンを打ったり、エッグボール気味の深く跳ねるフォアハンドを打つもこの日の今村選手は苦にせず第1セットを6-1で圧倒しました。
第2セットは白石選手のサーブから始まり辛くもサービスゲームをキープ。ここでようやく本来のテニスに戻ったのか4-4までシーソーゲームで試合が展開しました。
今村選手のストロークの圧が凄かったのでスコアはタイながらも今村選手のプレッシャーが凄かったです。
先に5-4にしたのは白石選手。今村選手のフォアハンドを警戒しバックハンドにボールを集め、フォアハンドを封じたのは流石でした。第2セットはネットでのポイントも増え、おそらく本調子ではなかったものの徐々に自分のテニスをし始めます。
ですが最後は、ギアを上げた今村選手が4-5から3ゲーム連取し7-5で第2セットも取り、
6-1 7-5で今村選手が勝利しました。
特に最後のゲームはサーブの速さが一段と上がり、サーブとなんとか返ってきた相手のリターン(いわゆる3球目)を一撃で仕留めてました。
負けてしまった白石選手もまだ1年と若いのでまた力をつけて大学NO1の選手になってもらいたいですね。
勝利した今村選手ですが流石の試合運びでした。
動画ではよく見ていましたが、生で見るのは初めてでボールの質が高くてフォアはもちろんサーブやバックハンドも強力で非常に勉強になりました。
勝利した今村選手の次の相手は江原弘泰選手。江原選手は2014年の全日本テニス選手権で優勝もしている非常に強い選手です。今村選手が江原選手相手にどこまでやれるのかとても楽しみです。もちろん勝つ可能性は十分あると思います。
山尾選手VS藤原選手
2試合目はセンターコートで行われた山尾玲貴選手(関西大学3年)と藤原智也選手(東山高校3年)の試合を観ました。
山尾選手は関西大学のエースとして大学テニスを代表する選手です。柳川高校時代からインターハイベスト4など輝かしい成績を残し続けています。
初めて試合を観ましたが非常にフットワークに優れた選手で相手のどんなボールも深く返すことのできる選手だと思いました。
ドロップショットの使い方も上手で試合巧者の印象を受けました。
対する藤原智也選手は高校3年生の選手です。今年のインターハイと全日本ジュニアU18で2冠を達成している名実ともに高校生最強の選手です。
高校生とは思えないようなストロークの安定感と何といっても両手バックハンドが非常に強力でした。
試合前の展望としては大学生の山尾選手の展開力や落ち着きに対してどこまで藤原選手がプレッシャーをかけて主導権を握れるかが勝負の鍵になると思ってました。
山尾選手が巧みな試合運び
山尾選手が落ち着いて試合に入り、第一セット藤原選手を圧倒しました。スピンのかかったフォアハンドで藤原選手を動かして広くコートを使っていました。
ドロップショットも効果的に使っていてドロップショットを打ったラリーではほとんど自分の得点にしていました。
第1セットは6-1で山尾選手が取りました。
勝負の第2セットは藤原選手がようやくエンジンがかかり本来のハードヒットを取り戻しました。長いラリーで得点をする場面も増えましたが、山尾選手のコートカバーリングと厳しい球を打たれてもしっかり返ってくることで少し焦ってしまったのかアンフォーストエラーが目立ち、6-1 6-2で山尾選手が藤原選手に勝利しました。
山尾選手が終始リードしていて危なげなく勝利しましたが、山尾選手も試合前は年下の高校生チャンピオンとの対戦ということでプレッシャーがあったに違いありません。
山尾選手からすれば負けられない対戦。一方藤原選手は対戦相手が全員年上ですから失うものが何もない中での対戦でしたが試合巧者の山尾選手勝った形になりました。
藤原選手のショットは強力で高校生相手では敵がいないんだろうなと思えるようなショットが多かったです。特にバックハンドが強いので、今後大人の強い相手と試合を重ねたらもっともっと強くなるんだろうなと思いました。今後の成長が本当に楽しみです。
勝利した山尾選手は穴のない選手でした。サーブもフォアもバックもレベルが高かったです。次戦は第8シードの早稲田大学の島袋将選手との対戦です。今まで何度も戦ってきたことがある2人なのでお互い手の内はわかっていると思います。今までのデータから島袋選手が有利な気はしますが、島袋選手はシードで次が初戦ということもあり、少なからずプレッシャーがあると思うので好調な山尾選手に次戦も頑張ってほしいです。
まとめ
いやー、11年ぶりの全日本テニス選手権の観戦ということで最初は楽しめるかどうか心配だったのですが杞憂に終わりました。めちゃくちゃ楽しかったです。
全日本テニス選手権の本戦も11月1日~3日以外はなんと無料で観戦できるので、ガチなテニスファンもにわかファンの方も有明テニスの森公園に足を運んでください。
正直日本一を決める大会の割に毎年お客さんが少なすぎる。それはテニスの人気であったりプロモーションの問題とか色々あると思うんですが、本当にレベルの高い、どの試合も日本で100番以内に入るような選手たちの熱い試合を観ることができるのでおススメです。
動画と生の試合では観戦でも得られるものが違うと実感しました。
欲を言えば1回戦から有料にできるくらいテニス人気が高まればいいなと思います。
下に全日本テニス選手権のHP貼っておくので試合結果や興味のある方覗いてみてね。