全日本テニス2019男子シングルス準決勝を観戦!島袋選手と清水選手の意地と意地のぶつかり合いに興奮!
2019年11月2日(土)に行われた『三菱 全日本テニス選手権94th』男子シングルス準決勝第1試合を観てきました。
準決勝の前に行われた女子の決勝については下記で感想書いてます。0歳の本玉真唯選手と29歳の秋田史帆選手の熱戦について興味のある方は読んでみてください。
全日本男子の準決勝第1試合は島袋将選手VS清水悠太選手の激突となりました。
島袋将選手は今回大学生ながら第8シードに入り、3回戦で早稲田の先輩でもある片山翔選手、準々決勝では第1シードを破った田沼諒太選手にフルセットで競り勝ちベスト4に駒を進めています。
183cmから繰り出される威力のあるサーブと厚い当たりのフォアハンドが魅力的な選手です。
対する清水悠太選手はサウスポーで安定感のあるストロークが魅力的な選手です。フォアもバックも安定感がありながらコートを広く使うことができるので、本当に強い選手だと見ていて感じました。第3シードで出場した今大会は準々決勝で山﨑純平選手とフルセットの死筒を繰り広げるも最後は競り勝ち見事シードを守ってのベスト4進出。
清水選手は今大会男子シングルス・ダブルス・混合ダブルスすべてで決勝進出を果たしており、今大会のMVPといっていい活躍を見せました。
第1セットは島袋将選手ペース
序盤はお互いキープ合戦で始まる落着いた展開。
第1セット終盤ギアをあげた島袋選手のリターンエースやストロークのエースが多く決まり、第1セットは島袋選手が6-4で先取します。甘くなったボールをコートの中に入り打ち込んでいる姿が印象に残っています。
難しいプレーだと思いますが清水選手のようなフットワークが優れた選手からエースを取る為には、ボールに素早く近づき叩きこむ必要があるのだと実感しました。
第2セットから徐々に清水選手ペースに
第2セットも序盤から島袋選手が飛ばしゲームカウントを2-0のデュースまでいきました。
しかしここは清水選手が踏ん張り1ゲーム取り返します、
今思えばこのゲームがターニングポイントだったように思います。このゲームを取り息を吹き返した清水選手は徐々にギアを上げます。
ストロークではコートを広く使い、ゲームの主導権を握り始めます。
反対に島袋選手はこのゲームを落としたことにより長期戦を覚悟してか少しテンポを落としたように思います。
これがストロークが得意な清水選手に有利に働いたか清水選手が攻勢を強めました。
清水選手のすごいところは、島袋選手のようなわかりやすい爆発力ではなく、淡々とポイントを取りながら観客にわからないくらいのギアの上げ方をすること。相手からすれば逆にプレッシャーになるかなと思いました。
動画でよく見てましたがバックハンドの安定感がすごく、バックハンドのラリーをいくらでも続けられるようなショットを打ち続けていました。
第2セット島袋選手が粘りを見せるも、6-3で清水選手が取り、試合はセットカウント1-1で最終セットに突入しました。
運命の第3セット
第3セットも依然として清水選手ペースで展開。第3セットはより清水選手のプレッシャーが強く、島袋選手のミスが増え清水選手にリードを許します。
島袋選手の時速200kmを超えるセンターへのサーブも清水選手はお手本のようなバックハンドのブロックリターンで返球し、島袋選手のサービスゲームをブレイクしました。
島袋選手が最後まで粘るも最後は落着いて清水選手が取り、4-6 6-1 6-3で清水選手が勝利しました。
まとめ
第3セットは熱が高まりスタジアムが一体となって両選手を応援していたのが印象的でした。
惜しくも負けてしまった島袋選手ですがどのショットもお手本のようなフォームと溢れる気迫で観客を虜にしていました。
時速200kmを超える1stサーブだけでなく2ndサーブも凄まじく跳ねるスピンサーブは必見でした。
清水選手はフォアでエッグボールのような跳ねるボールやフラットに近いボールなど色々な鳩首を使って、相手を同じ体勢で打たせなくしていて強打させないスタイルで参考になりました。
時間の都合で準決勝第2試合の望月勇希選手VS野口莉央選手の試合は第1セットの途中までしか見れませんでした。
望月選手のゲームメイクと得意の伸びのあるフォアハンドと優勝した野口選手のフラット系のパワーショットを少し見ることができたので勉強になりました。
帰り際島袋選手をスタジアム入口で見かけましたが知り合いの方と談笑されていて声を掛けることができず・・・
次大会で見かけたら写真を一緒に撮ってもらいたいと思いました!
一緒に試合観戦に来た相方もすっかり島袋選手のファンになったようなのでまた近くで試合がある際は足を運びたいと思いました。